

緻密で非常に手間のかかる、手作業による作品の製作。
ただひたすら丹念に、一つ一つの工程に職人が魂を込めて形作っていく。
その手間、その工程、その積み重ねこそが、Kosuke Masakiのクオリティを生み出しています。

最初の工程。使用するレザーは、たたみ1畳~2畳ほどの大きさです。この革を、製作する作品に合わせた大きさに裁断していきます。
革包丁で各パーツを実寸よりも3mm程度大きめに裁断します。

裁断した革に、革用染料で丹念に染色していきます。色ムラを避けることはもちろん、最終的な革の色も計算して染色します。
ハケ塗りを数回繰り返した後、色を落ち着かせるために半日から1日放置して乾燥させます。

染色のあとに放置して、十分に革が乾燥したらオイルを塗布していきます。
染色によって失われた油分を革に浸透させることによって、柔らかさと光沢を蘇らせます。

毛羽立ちを落ち着かせるため水溶性のコート剤を塗り込みます。
コート剤が渇く前にガラス板を使って擦りながら慣らしていきます。最終的に水分がなくなり、表面がコーティングされて落ち着きます。

床面を処理を終え、はじめに実寸よりも大きめに裁断していた革を、型通りの実寸に裁断します。
作品の魅力となる、美しいカーブや角の緻密な処理は職人の腕の見せ所。

裁断を終え、作品のパーツが揃ったら、ネジ捻を使って革にステッチ穴をあけるためのガイドラインを引いていきます。
最終的にステッチ糸が、このガイドラインに沈み込んで落ち着きます。

ネジ捻で引いたガイドラインに沿って、穴の目安をつけ、菱目打ちを使って革に穴をあけていきます。
作品によって穴の間隔を調整し、最適なバランスを見極めます。この穴にステッチを通して、縫製を施していきます。

ロー引きした麻糸の両端に針を付け、一目ずつ丁寧に縫っていきます。
このとき、革の厚みやパーツの重なる場所によって力を加減することで、仕上がりが大きく変わります。

縫製したパーツのコバを包丁やヤスリ、サンドペーパーで整えます。整ったコバにコート剤を塗り込み、木製のヘラで仕上げます。
コバを染色する場合はコート剤を塗る前に染色します。

コバを仕上げ、断面を確認して問題なければ仕上げのオイルを塗り込みます。しばらく革を落ち着かせ、完成となります。
非常に手間のかかる工程ですが、こうしてできあがった作品にこそ、ハンドメイドの深い味わいと職人の魂が宿るものだと考えています。